はじめに
このごろよく目にする「エシカル」という言葉。
なんとなく「人や環境にやさしそう」なイメージはあるけど
実際にどういうこと?って聞かれると、意外と説明に詰まっちゃうよね。
私も最初は「やさしいならいいこと?」という程度の理解だったけど
「フェアトレード(作り手が正当な報酬を受け取れる仕組み)」
「労働環境」
「労働者の幸せ」
などについて調べるうちに
そうした選択が社会をより良くしていくための土台になることに気づきました。
このような考え方が気づかれるようになってきたのは、時代の変化も大きいのかもしれません。 気候変動や広がる社会的な貧富の差などが問題とされる世界で、「買う」という日常の行動にも、社会へのメッセージを込める時代になってきているような気がします。
エシカルとは?
英語の「Ethical」は「倫理的な」「道徳的な」と訳されますが、日常のことばでいうなら…
「人、社会、環境によいことを選ぼうとする気持ち」
これが、エシカルな考え方の根本にあるものなんだと思います。
例:チョコレートとフェアトレード
たとえば「フェアトレードチョコ」
チョコレートの元になるカカオ農園は、西アフリカなどで、時には子どもが労働している場合もあります。
もし「商品の値段」だけを重視すると、作り手に正当な報酬が届かないことも。
その為の一つの解決策が「フェアトレード」で、正当な価格で買い、作り手にちゃんと報酬が届くようなシステムを持った商品のことを指します。
その他にも、効率より環境を選ぶ製品や、労働者に配慮した商品を選ぶことも、エシカルな選択になります。
ただしいことを選ぶ、そのひとつを
エシカルな選択って、大きなことをしなくてもいいんです。
- 労働者を大切にしている会社の商品を選ぶ
- 近所の農家さんから買う
- 効率よりも「そこに込められたやさしさ」を選ぶ
- 労働者や労働環境を意識したコスメを選ぶ
- プラスチックフリーな製品を選ぶ
それは、買い物を通して「だれかをしあわせにする」こと。
安い!!とか、自分にとってお得!だけで選択しないこと✨
これが、エシカルの本質なのかもしれませんね。
最初から完璧でなくても大丈夫。 小さなやさしい選択が、巡り巡って誰かの笑顔につながるかもしれません。
まとめ
ちなみに、「エシカル」は日本語でぴったりの訳語がない言葉でもあります。
たとえば「倫理的な」「道徳的な」という訳もありますが、少し堅く感じるかもしれません。
日常の言葉にするとすれば、 「やさしさのある選び方」や「だれかをしあわせにする選択」などが、やさしさや応援するイメージで合いそうな感じがしますね。
「エシカル」とは、正しいことをしたいな、という気持ちのこと。
良識とも言えそうですね。
難しく考えなくても、わたしたちが日頃選んでいる商品の向こう側に、何があるのかを一瞬考えるだけで、やさしい未来に繋がっていきます。
次は、よく一緒に語られる「SDGs」についても分かりやすく解説していきますね!